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原園さんのひとこと

発達検査 2016.12.07

発達診断検査の映像を見た。
課題は、立方体の積み木4個を使って、トラックを作ること。
積み木3つを横につなげ、最後のひとつを先頭に重ねて、運転席を作ってトラックの出来上がり。

まずは検査者が子どもの前で「トラック作るよ」と積み木をひとつずつ並べて積むのを見せ、最後に積み木を指で押し「ブブブー」と走らせてみせる。
その後に、子どもに4個の積み木を渡して、同じように作ってもらうという課題。

自分の場所と相手の場所が分離していない年齢の子は、検査者の作ったトラックの上に積み木を重ねていく。(すなわちトラックでない一体化したものが出来上がる)
その年齢の子でも、画用紙などでその子の場所を明確にしてあげると、自分のトラックを作ることができる。
発達的に言うと二次元可逆性を獲得しているか、確認する検査。

さて映像は4歳の女の子。
検査者がトラックを作る手元をよーく観察していた女の子は、4歳児らしく見事にトラックを作ってくれた。
本来なら、「できました」。これで検査は終了。

が、映像は続く。
検査者はトラックを指で押して「ブブブー」と積み木のトラックを走らせる。
すると女の子も積み木のトラックの後ろを指で押して、トラックの進路を調整し、検査者のトラックに自分のトラックを併走するように走らせ、検査者がトラックをとめると、ぴたりととなりにトラックをとめる。
「仲良しトラックね」と検査者がいい、検査は終了。

一緒にトラックを走らせる姿に、この4歳児が他者との関係を作る力がしっかりと育っていることを感じる。検査が子どもの力を明確に映し出している。見事な発達検査を見せていただいた。
女の子にとっても、これは発達検査ではなく、検査者と一緒に遊んだ楽しい時間であったと思う。
「発達検査をする」目的にてらして、発達検査の手順書どおりに検査をしても、検査をしたことになる。けれども、そこにどれだけ豊かなものを加えるかは、子どもに対応する大人次第。

これって、保育と同じだと思う。オムツを交換する。食事を提供する。保育には様々な場面があって、最小限の対応でも目的はかなえられる。
でも、そこにどれだけ豊かなものが加えられるか・・・。
そこが保育の質だと思う。保育は奥が深い。だからこそ保育は楽しいと思う。

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